そこが知りたいQ&A
現金はどれくらい必要?

 一概には言えません。あなたの予算(総額)と方法に依存します。下記を参考にしてください。

 クレジットカードを主に利用する人・・・クレジットカードでのキャッシングが国内外の空港およびカナダ内で可能です。したがってクレジットカードを主に利用しようと思っている人は,ほとんど現金(カナダドル)を用意する必要はないでしょう。強いて言えば,移動中の空港等で飲み物を買ったり,ファーストフード店に立ち寄ったり,雑誌を買ったりする時に現金が便利です。つまり1万円も用意していれば十分でしょう・・・空港内では日本円からカナダドルに換金可能です。すなわち,カナダドルはほとんど必要ないと言えるかも知れません。なお,クレジットカードの種類によっては海外でのキャッシングができないものもありますのでご注意ください。

 キャッシュカードとワールドキャッシュカードについて・・・シティーバンクのキャッシュカードは,国内のシティーバンクに銀行口座を開いておけば海外のATMから現地通貨で現金を引き出せます。すなわち,クレジットカードによるキャッシングではないので引き出し手数料ほとんど必要ありません。ただし,口座内の月平均の残預金残高が30万円以下になると月1000円の手数料が差し引かれます。長期滞在者向きと言えるでしょう。一方,シティーバンクにはワールドキャッシュカードというシステムがあります。口座開設の必要はなく,旅行前に入金すると,ATMから引き出せるようになります。ただし,この場合の引き出し手数料は1回200円。詳しくはシティーバンクにお尋ねください。

 トラベラーズチェックについて・・・海外での利用度が高く,もっとも安全であると言われている方法です。国内の銀行で入手することができます。使用時にサインをして利用する小切手のようなものですが,実際には現金として扱われますので,おつりも現金で返ってきます。大手ホテルなどではフロントで直接現金に換金することもできます。紛失したり盗難にあっても帰国後に申請すれば再発行されるシステムになっています(個人的にはこのようなケースに出会ったことがないので,実際の手続き,その煩雑さ,保証の程度はわかりません)。ただし,カナダドルは多少入手が難しいでしょう・・・一週間程度を要したりします。だから,人によってはアメリカドルを購入し,これを現地で換金したりしています。もちろん,カナダではアメリカドルを直接利用することもできるようです。トラベラーズチェックのもう一つのメリットは,換金レート(手数料込み)が現金よりも有利なことです。このような利点を考慮すると,トラペラーズチェックは一種のお守りとしてもって行くのも一考かもしれません。その際には500〜1000米ドルぐらいが適当で,利用しなかった場合には,日本円に換金したり,次の海外旅行で利用することを考えます。

 現金について・・・・海外旅行においてはクレジットカードを利用する方法が便利であることを述べましたが,と言っても,ちょっとした買い物やファーストフード店ではやはり現金の方が簡単です。そのため,現金はATMからこまめにキャッシングあるいは引き落としによって入手し,これを利用するのが懸命です。カナダは米国に比べて治安が良いとされていますが,それでも多額の現金を保管するのは考えものだからです。もちろん,クレジットカードの利用に強く抵抗をもっている人もいるでしょうから,そのような人にはトラベラーズチェックがお勧めです。トラベラーズチェックをこまめに現金に換金し,これを使う方法です。そこで,食費やレジャー,お土産などに総額10〜20万円程度を考えている人なら,現金で100〜200米ドル,トラベラーズチェックで1000〜2000米ドル程度を用意すればよいでしょう・・・もちろん,為替レートによりますが。

 極めて個人的な一例・・・・個人的には,現金は50米ドル程度だけを用意します。あとはすべてクレジットカードで対応するつもりです。