第1章 序論
1.1 進化するポリマー材料
1.2 立体構造の進化
1.3 分子配向が生む機能進化
1.3.1 分子内配向
1.3.2 分子間配向

第2章 配向性材料の基本機能
2.1 低分子液晶材料
2.1.1 液晶の分類
2.1.2 液晶形成と化学構造の関係
2.2 高分子液晶材料
2.2.1 主鎖剛直型液晶性ポリマー
2.2.2 側鎖剛直型液晶性ポリマー
2.3 脂質二分子膜
2.3.1 形態の形成
2.3.2 リポソーム、人工脂質膜の形成
2.3.3 脂質二分子膜の基本特性
2.3.4 脂質膜の安定化、固定化
2.4 LB膜
2.4.1 界面単分子膜の一例
2.4.2 界面単分子膜の累積
2.5 オルガノゲル
2.5.1 合成高分子オルガノゲル
2.5.2 自己集合性分子によるオルガノゲルの形成
2.6 ポリアミノ酸
2.6.1 一般論
2.6.2 二次構造の制御
2.6.3 分子材料としての魅力
(ウ) ホスト機能
(エ) 両親媒性

第3章 カラム分離への展開
3.1 液体クロマトグラフィーについて
3.2 充填剤の機能設計
3.3 固定化二次構造を利用するカラム分離剤
3.3.1 サイズ排除クロマトグラフィーの高速化
(ウ) 橋かけ高分子による多孔性ゲルの弱点
(エ) 凝集系多糖類の利用
(オ) ポリアミノ酸の利用
3.3.2 分子形状認識型クロマトグラフィー
3.3.3 タンパク質の特異吸着
3.3.4 ピコレベルでの選択分離−パイロジェンの吸着・除去
(ウ) リガンド導入型吸着剤
(エ) 二次構造を利用する吸着剤
3.3.5 光学分割への応用
(ウ) ラセン状ポリマーの固定化
(エ) 多糖類の固定化
(オ) タンパク質の利用
3.4 脂質膜とシリカゲルのハイブリッド化
3.4.1 脂質膜固定化に関する概論
3.4.2 脂質膜類似物の固定化
3.4.3 その他のグラフトポリマー型カラム充填剤

第4章 膜分離への展開
4.1 高分子膜と生体膜
4.2 ポリアミノ酸の利用
4.2.1 液晶膜
4.2.2 キャスト膜
4.2.3 複合膜とグラフトポリマー膜
4.3 低分子液晶物質の利用
4.4 脂質膜の利用
4.4.1 脂質/ポリ塩化ビニルブレンド膜
4.4.2 脂質/ポリビニルアルコールブレンド膜
4.4.3 ポリマーイオン対型脂質膜
4.4.4 脂質/ポリアミノ酸複合膜
4.4.5 単分子膜吸着型多孔質膜
4.4.6 脂質膜被覆カプセル膜

第5章 新しい有機媒体としてのオルガノゲル
5.1 はじめに
5.2 ゲルの作製法
5.2.1 高分子ゲルの作製法
5.2.2 自己会合に基づく配向性ゲルの作製法
5.3 合成高分子オルガノゲル
5.4  自己集合系分子による配向性オルガノゲルの形成
5.4.1 水素結合による例
5.4.2 極性相互作用による例
5.4.3 疎媒性相互作用の例
5.4.4 双極子−双極子相互作用とファンデルワールス力
5.5 自己集合系分子による配向性オルガノゲルの機能
5.5.1 相分離現象
5.5.2 オルガノゲルを用いた不斉選択的膜透過
5.5.3 オルガノゲルを用いた不斉の伝達
5.5.4 刺激応答性オルガノゲル
5.5.5 重合性オルガノゲル
5.5.6 オイルゲル化剤としての応用
5.5.7 その他の応用
5.6 おわりに

第6章 センシングシステム
6.1 新しいセンシング
6.2 味センサー
6.2.1 味の定義付け・分類
6.2.2 生体に学ぶ脂質膜センサーの概念
6.2.3 DOPH−ミリポア膜の利用
(ウ) 膜電位応答性
(エ) 苦味物質の応答性
(オ) 甘味物質の応答性
(カ) 味の相互作用の検出
6.2.4 カチオン性脂質膜の利用
6.2.5 マルチチャンネル型脂質膜電極
(ウ) マルチチャンネル型電極の作製
(エ) 脂質−PVCブレンド膜の味応答性
(オ) 化学修飾型電極の作製
(カ) 「美味しさ」のパターン化
6.3 匂いセンサー
6.3.1 脂質膜被覆水晶振動子型匂いセンサー
6.3.2 匂いの検出と受容の機構
6.3.3 人の官能との互換性
6.3.4 DOA膜の分子形状識別能の観察
6.3.5 ニオイセンシングの実施例
6.4 遺伝子診断へ向けて
6.4.1 プローブDNA固定化水晶振動子の作製
6.4.2 ハイブリダイゼーションの追跡
6.4.3 塩基配列の微小変異に対する応答性
6.5 脂質膜センサー、今後の展開は
おわりに