Kumamoto University

English and Cultural Seminar, Summer 2020

at University of Alberta, Edmonton, Canada

2019年8月13日~9月10日の期間、カナダ・アルバータ大学英語・文化研修夏期セミナー2019(略称:アルバータ大学夏期セミナー2019)に行ってきました。総じて今回のセミナーに対する参加者の満足度は高かったように感じています。今回のセミナーで得られた貴重な経験を、参加者の有志により感想文としてまとめて頂きました。来年度もアルバータ大学夏期セミナー2020が実施される予定です。皆さまの参加をお待ちしております。

2019年度 引率(シャペロン)        先端科学研究部・准教授 黒田雅利


以下はプログラムの概要です。今後、詳細が決まり次第アップデートする予定です。

プログラムの概要

English class

経験豊かな講師による少人数クラスでの英語研修が行われます。 ネイティブの英語を通して,約4週間,集中して英語を学ぶことが出来ます。もちろん,食事や買い物など英語研修以外の日常生活も日本語はありません。

Cultural program

このセミナーでは,北米・カナダの文化や生活を体験することも目的の一つです。Welcome PartyやFarewell Partyなどのフォーマルなパーティー,西部開拓時代を再現した公園,ホームステイ(希望者)などがプログラムに組み込まれています。レストランでの注文やチップの払い方,電車やバスの乗り方など,日本とは違うルールや習慣があります。イルカのプールやスケートリンクがある世界最大級のショッピングモール,大自然の中での乗馬やバーベキューも体験することができます。

Canadian Rocky Tour

このセミナーでは,北米・カナダの文化や生活を体験することも目的の一つです。Welcome PartyやFarewell Partyなどのフォーマルなパーティー,西部開拓時代を再現した公園,ホームステイ(希望者)などがプログラムに組み込まれています。レストランでの注文やチップの払い方,電車やバスの乗り方など,日本とは違うルールや習慣があります。イルカのプールやスケートリンクがある世界最大級のショッピングモール,大自然の中での乗馬やバーベキューも体験することができます。

Campus life

8月は夏休みですが,大学キャンパス内では大学院の学生や研究員が研究していたり,図書館で勉強をしている学生もいます。カナダの大学のキャンパスライフに触れてください。(大学の研究室訪問を企画予定です)


説明会・準備・問合先など

スケジュール

        Coming soon


説明会

        Coming soon



参加申込・問合先


        860-8555 熊本市黒髪2丁目39-1

        熊本大学 大学院先端科学研究部 産業基盤部門 ロボット・制御・計測分野 (工学部 機械数理工学科)
        水本 郁朗 (Ikuro Mizumoto)

        Tel: 096-342-3759

        Fax: 096-342-3729

        e-mail: ikuro@gpo.kumamoto-u.ac.jp

プログラム詳細

Program (Tentative)

下記テーブルのプログラムで実施する予定です。

Program cost

セミナー費用:約30万円)     

    ※授業料、宿泊費、ロッキー・ツアー旅費、イベント参加費等を含むみます。

    ※為替レート:83.1円/CAD(2020年1月8日)

    ※支払いは、セミナー期間中にクレジットカードで行ってもらいます。従って、日本円での金額は、支払日の為替レートで計算されます。

    ※クレジットカードを準備してください。また、一時的な限度額の引き上げを行っておいてください。

往復旅費: 約28万円(過去の実績より

その他:旅行傷害保険、食事代、お土産代、などは、各自で支払ってください。

Certificate of Achievement

すべてのプログラムを修了した学生には、アルバータ大学より Certificate of Achievementが授与されます。

また、本プログラムを修得した場合、熊本大学の英語の単位として認定されます。詳細はXXXで確認してください。

Accommodation

1週目〜2.5週目:University of Albertaの学生寮に宿泊します。2人/1室、シャワー、トイレは共通になります。

カナディアンロッキーツアー:ホテルに2〜3名で宿泊します。

4週目:1〜2名に別れて、ホームステイ先に宿泊します。

Attention

本企画は大学間の国際学術交流協定の趣旨に基づいて、工学部および国際ユニット支援の下に、実施されるものである。

受け入れについては、語学教育授業はアルバータ大学学外教育学部(Faculty of Extension)が責任をもって実施し、工学体験教育はアルバータ大学工学部の好意で実施されることになっている。

ただし、日本出発から帰国までのすべての傷害、事故、盗難、病気などについては、本人が責任をもつこととし、適切な保険に個人的に加入しておくことを条件とする。大学側からの補償は一切期待できない。

旅行は往復とも参加者全員一緒に行う。 本人と保証人の承諾書の提出を条件とする。

 ・日本およびカナダの法律に違反しません。

 ・旅行傷害保険に加入する。

 ・セミナー参加中は、カナダおよびその他の外国で自動車運転はしません。

 ・熊本大学の名誉を傷つけるような行動はとりません。

引率者(Chaperon)として、教職員が同行する。

Passport and eTA

パスポートは、出発日の時点で3ヶ月以上の有効期間が残っているものを各自で取得しておいてくださいまた、6月12にチケットのネームインのため、必要となりますので、この日までに取得しておいてください。

カナダ入国にあたり、eTA(電子渡航認証)が必要となります。手続きは、下記のサイトから可能です。手続きにはパスポートが必要であり、手数料として7カナダドルが必要になります。

http://www.cic.gc.ca/english/visit/eta-start-ja.asp

研修レポート(2019年度研修参加者)


工学部2年生


私は、今年カナダのアルバータ研修プログラムに参加しました。以前から、留学に興味が あったので二年生の夏期休業を活かせる 1 ヶ月の短期留学にまず挑戦してみようと思い、 このプログラムを選びました。内容としては、午前中に大学での授業、午後はアルバータ大 学の学生が実施しているアクティビティに参加したり、大学の見学をしたりと非常に充実 した学習プログラムでした。

到着してすぐ、私たちのカナダでの生活をサポートしてくれるアルバータ大学の学生ス タッフが出迎えてくれ、ロストバッゲッジのハプニングにも落ち着いて対応してくださり、 とても心強かったです。それから、授業の説明、1 週間を過ごす寮の案内、“summer social” (正装で参加するパーティー)と留学生活が始まる中で、毎回わかりやすいように説明して くれたり、相談に乗ってくれたりと、年齢もそんなに変わらないのに、1 人で大勢の人をま とめ、積極的に私たちと関わってくれる姿に刺激を受けました。

次に、授業は女性の先生が一人で最初から最後まで受け持ってくださりました。1 日ごと に様々な分野のテーマが決めてあり、そのテーマについて動画を見たりリスニングをした りして理解を深め、グループディスカッション、プレゼンテーション等を通してアウトプッ トするという内容でした。たまに先生の英語が聞き取れなかったり知らない単語が多かっ たりしましたが、難易度はちょうど良いと感じました。また、先生が間違っても絶対に否定 せず、聞き取れなかったら分かるまで説明してくださったので、分からないことや間違える ことを恐れず発言できました。日本ではなかなかないとても良い環境だと感じました。

後半はホームステイを体験しました。生きてきた環境も言語も全く違う家族と衣食住を 共にすることに、はじめは不安半分楽しみ半分でしたが、いざホームステイを始めるとその 不安はまったくなくなりました。ホストファミリーは、「分からないことは何でも聞いて良 いし、言いたいことは絶対言って欲しい。そしてここは、あなたの家だと思ってね。」と最 初に言ってくれ、家族みんなで歓迎してくれました。毎日学校から帰ったら子どもたちと遊 び、ホストマザーとお互いの文化や価値観、雑談などについて毎日何時間も会話し、映画や お買い物に行って本当の家族のような関係を築くことができました。英語のスキル向上の 一助となったのは言うまでもなく、ただ日本で生活しているだけでは絶対に出会うことの なかった人とたくさんの思い出を作ることができたので、私はこのホームステイが一番心 に残っています。留学は、ただ英語力を向上させるためのものではなく、新しい人と出会い 価値観を共有し新しい文化を知ることができるものだと改めて感じました。

また、カナディアンロッキーツアーではカナダの大自然に触れ、その壮大さと美しさに最 初から最後まで感動しっぱなしでした。同じ熊本大学のメンバーとも、このロッキーツアー を通して親睦が深まりました。

時差や食事の違い等、とにかく慣れないことと初めてのことばかりでしたが、ホストファ ミリーをはじめアルバータ大学の先生、学生、熊本大学の学生、そして黒田先生のご支援の おかげで、一生忘れない 1 ヶ月になりました。このプログラムを選び参加して本当に良か ったです。来年以降もよりたくさんの学生がこのアルバータ研修に参加し学ぶことを願う と共に、参加者は素晴らしい経験ができることを確信しています。


工学部2年生


今回、アルバータ研修に参加して本当にたくさんの有意義な経験をした。研修に行くことにしたのは、高校生の頃から「留学」に憧れていたからという理由と、大学生になり、周囲に留学生の友達もできやすい環境になったことにより、英語力の大切さも実感したことからだ。英語圏に一か月間、それも初めての海外ということで、行く前は英語力の面でも、日本とは違う文化や生活面などでも不安が多少あった。しかし、渡航の前に研修等があったことにより、渡航の際の注意点や現地でどのように生活していけばよいかなどのイメージが分かったので不安も軽減することができたと思う。

 現地についてすぐは、引率者が常に近くにいたため安心して現地での生活をスタートすることができたと感じる。しかし、渡航初日に荷物が空港に置き去りになって手元に届かなかったことや、寮での食料調達に困ったこと、時差ぼけなど渡航後すぐは本当に疲労をよく感じた。その後はすぐに生活に慣れ、日本とのギャップを感じることが日常茶飯事だったが、個人的には目に映るものが真新しくこれからの生活にワクワクすることが多かった。放課後、学生たちだけでエドモントン市内の観光スポットやショッピングモールなどにたくさん足を運んだことも本当にいい思い出になった。また、寮生活が終わり、ホームステイが始まると、ホームステイ先の家族と放課後に遊びに行ったり、休日に協会に出かけたり、英語を話す機会もたくさん増えた。ホストファミリーと毎日夕食を取ること、ホストファミリーの友人に会ったこと、ホームステイ先から学校に通学する際に公共交通機関を利用したことなど、現地の人と同じ体験をできたことがとても有意義だった。アルバータ大学の English Language School では平日の朝八時半から十二時半まで講義 が行われた。ネイティブの講師が最初から最後まで英語で教える講義は、熊本大学で受講 した multidisciplinary study 以来であった。初回の講義では、講師が話す英語に理解が追 い付かなかったり、言いたいことがなかなか言えなかったり、自分自身の英語力にあまり 満足いかなかったし、英語力の低さを痛感した。自分の今の実力をさらに伸ばすために、 講義後に出される課題を、毎日時間をかけ取り組んだ。また、個人的にエドモントンにつ いた日から毎日日記をつけることを決めていたので、欠かさず書いていた。その日記に は、その日あったことをたとえ間違った英語を使っていたとしても、好きなように、使い たい表現を調べながら、書くようにした。これらの心がけのおかげで、自分から英語を話 すことに躊躇しなくなったり、ある程度発音が良くなったりなどの効果も実感できた。そ して、講義が進むにつれて、講師が言っていることの大半を理解することができるように なった。講義がすべて終わった後は達成感に満ち溢れていた。アルバータ大学が提供して くださったアクティビティはどれも充実していた。私が一番楽しんだのは、ロッキーツア ーである。カナダの広大な自然にこの身をもって触れることができて、終始感動していた ことを覚えている。有名な Lake louise では、カヌー体験をした。カヌーに乗って池の真ん中まで行った時の絶景が今でも忘れられない。そのほかにもたくさんの美しい景色を見ることができて本当に幸せだった。またバンフのダウンタウンではたくさんのお土産を見たり、食べ物を食べたり自由時間も充実していた。ロッキーツアーはとても満足いく内

容だったと思う。これから、渡航する熊大生にもぜひ経験してほしい。

 カナダに来て、とても素敵な人たちと出会うことができたし、日本の生活とは違うけれど、受け入れることもできた。日本には日本人がもちろん多いけれど、カナダは多文化社会で道を歩く人、電車に乗っている人の中にはたくさんの人種がいるということも実感した。たくさんの移民がいるが、人種の境界を超えて生活できるカナダの文化がとても素敵だな、と感じた。カナダに来る前よりもずっと、カナダが好きになった。

これだけ長い期間英語漬けの日々は初めてだったが、一度も苦痛に感じることはなく、 第一言語以外でコミュニケーションを取れるということがとても嬉しかった。日本に戻っ てから、留学生の友達ができた。私の今の英語力をもっと伸ばすために、また、留学生の 日本語力を伸ばすために、お互いに目標をもちながら交流している。そしてこの留学経験 や、国際交流を続ける中でできた今からの目標が、もう一度大学生のうちに留学に行くこ とだ。次は一年間行きたい。大学間の協定校に留学しようと考えている。そのためには、 IELTS のスコアが必要で、今よりももっと英語力を伸ばさなければならないので、努力を 続けていくつもりだ。次の留学では、英語力を伸ばすことも目的の一つだが、ものづくり や、デザインなどの、専攻している学科とは少し違うことも学ぶことも目的としている。 晴れて、再び留学することができるようになったら、将来世界のどこででも働けるような 人材になれるように現地でたくさんの経験を積みたいと考えている。


工学部3年生


今回の留学では、日本での生活ではできない経験がたくさんできた。日本で生活している とそれが当たり前になっていたが、一か月海外で生活してみて、日本独自の習慣だったり、 日本人の特徴をたくさん発見した。たとえば、日本人はシャイであり、知らない人に話しか けたり、人と違ったことが出来ないと感じた。授業中も積極的に発言が出来ないために授業 が進まなかったりすることがあった。この留学を通して、英語力向上には失敗を恐れず積極 的に英語を使ってしゃべることが大切であると感じた。このことは英語の学習以外でもい え、物事は何でもやってみることが大切だと思う。私は留学前の一番の不安要素はホームス テイであった。日本人が自分以外いない環境の中できちんとコミュニケーションをとるこ とができるかものすごく不安であった。言っていることを聞き取り、それに応答するために 即興で英文を考えることは、最初のほうはとても大変であったがだんだん慣れてきて自然 に会話することが出来た。しかし、ホームステイファミリーに日本の事について聞かれたと きに答えることが出来ないことがあったため、日本に関する知識をもっと身に着けておく べきだったと感じた。

得られた成果としては、毎日の英語の授業によって、英語のスピーキング、リスニング力 が向上した。授業はカナダと自国の文化の違いや国際問題などの内容に絡めたものであっ たので、英 語力の向上だけでなく、カナダの様々な文化を知ることが出来た。さらに、自 国である日本について知識を増やし、日本には独自の文化があり、それを英語で説明する能 力を身に着けることが出来た。持続可能な社会や食品廃棄についての授業では、問題 解決 のために自分でできることは何があるかということを考えるきっかけとなり、さ らに世界 各地で貧困問題や難民問題など様々な問題が存在していることを知った。三週間のホーム ステイ生活を通して、現地に住む家族と生活を共にすることで、現 地の生活スタイルを体 験することが出来た。さらに、英語でホームステイファミリー と自力で会話をする中で、 リスニング力、スピーキング力、語彙力をつけることが出来た。また、海外で生活をするこ とで、海外と日本の生活、分化、人の違いを知った。アルバータ―大学の工学部見学を通し て、今まで見たことないような大規模な研究 施設を見て、自分もこんな大きな施設で世界 規模の研究をしてみたいと思った。特に自分の分野(化学系)について、徹底した衛生管理が 印象的であった。

今回の留学で習得した英語力を持続させるために、日本でも英語に積極的に触れる必要 があると感じた。そこで、今後留学生ともっと積極的にしゃべったり、英語の学習時 間を 増やそうと思う。また、今までの学習方法は分法に特化したものであり、分法だけの知識で はしゃべることが出来ないと感じたので、単語の学習はもちろん、実際に声に発しながらの 学習が必要であると感じた。同時に、店員などの現地の人と話す中 で発音が悪いためにし ゃべったことが通じないことがしばしばあったので、発音も意識した学習が必要である。 また、今回の留学で自分の日本についての知識不足を感じたので、もっと新聞等を 読んだ り、歴史の勉強をしたりして、外国の人に日本のことを説明できるようになりたいと思った。 外国の人に日本の事について聞かれたときに正確に答えられるようにしたい。


工学部2年生


私はこのアルバータ短期留学で、語学力の向上、そして海外での生活から異文化を学ぶことができました。また、とても多くの素晴らしい思い出を作ることができ、とても充実した1ヶ月を送ることができました。この短期留学では一週間の学生寮での生活と三週間のホームステイでの生活でした。 平日の午前中は学校で英語の授業を受け、午後は様々なアクティビティに参加しました。 また、2 週目にはロッキーツアーで観光地に行くなど様々な経験をさせていただきまし た。

 留学前は、自分の英語力で生活していけるのか、カルチャーショックを受けないのかなどのたくさんの不安がありましたが、実際行ってみると意外と英語も通じるもので、とても楽しい日々でした。特にホームステイでの生活は、日本の文化との違いがたくさんあり、毎日が新鮮で多くの事を学ぶことができました。時には自分の言いたい事が英語ではっきり言えなかったり、ホストマザーの英語が聞き取れなかったりと、苦労することもありましたが、それらを乗り越えることで英語力が少しずつ上がっていくのを感じました。また、英語の授業は会話中心であり、実際に海外の生活で使える英会話を学ぶことができました。午後のアクティビティでは大学の工学部の研究室を見学させていただいたり、他の留学生と共にスポーツをしたりと、とても充実した活動をさせていただきました。他にも日本の生活では到底できないような経験をたくさんすることができ、一生忘れられない一ヶ月となりました。この留学は、大学側はもちろん、様々な方々からの支援があったおかげでとても充実したものにすることができました。それらの方々への感謝を忘れず、この一ヶ月で学んだことをこれからの様々なことに活かしていこうと思います。

English and Cultural Seminar at University of Alberta, 2018