Step02 消滅則の適応Step02
ここでは、消滅則に従い消滅する反射を取り除いていきます。
消滅則
先に紹介した結晶構造因子の式(16)のままでは計算がやっかいなので、オイラーの公式より式(17)の形で 計算していきます。
今回の物質は、化合物(MeX)になるので、式(18)のようにMe部分のNiとX部分のOに別けて考えます。 反射指数hklと原子の座標xyzを使って、それぞれΣcosとΣsinを計算していきます。
計算結果を見てみると、ΣcosとΣsinの両方が0になる場合、結晶構造因子も0になり、反射強度も ゼロになる、つまり消滅則が成り立つわけです。
グラフ
ΣcosとΣsinの両方が0になる場合の強度を0とした場合、グラフは以下のようになります。