取り込んだNOを分解して放出
左の図はNOを取り込んだ試料を加熱したときに放出される気体を調べた結果を示している。層と層との間に取り込まれたNOは200〜400℃ではそのまま放出されるが、500℃以上ではO2、そして800℃以上ではN2を放出する。つまり取り込んだNOを分解して放出する。
この反応を利用して、低温でNO吸収除去、高温で分解放出を繰り返すことが可能になった。このような層空間を利用した反応は、NOxの除去と浄化に限らず全く新しい層状化合物の応用分野である。
われわれはこのような「層間反応」の開拓と応用研究をさらに進めている。
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