9/17/2003更新
9月12日から3日間にわたり、和歌山県白浜町のホテルラフォーレ南紀白浜にて30名の参加者により熱く濃厚なセミナーをとり行いました。
招待講演として、東京工業大学大学院生命理工学研究科の中西章先生と岡山大学大学院医歯総合学研究科の富澤一仁先生にお願いしました。お二人には1時間を超え長時間にわたり講演頂き、参加者一同熱心に耳を傾けると共に、つきることのない議論を交わしました。また、今回初めての試みとして参加者全員から自己紹介や近況報告などのプレゼンテーションをお願いしました。詳細は下記のプログラムをご参照下さい。いずれのプレゼンテーションも最新のデータを惜しげもなく披露していただき、お互い納得いくまで議論を交わすことで非常に有意義なセミナーであったと思います。更に、今回はフリーディスカッションの時間を多くとることで、9月とは思えない強い日差しが照りつける海辺やプールサイドでの熱い議論が続いたようですし、南紀白浜の自然や風土に接する時間も有り、特産の海の幸に舌鼓を打つこともできました。
心配した台風14号の影響もほとんど受けることもなく、南国情緒あふれるすばらしい環境のもと、残暑に負けない熱気溢れるセミナーであったと思います。これもひとえに参加者の皆様全員のご協力の賜物であります。あらためてこの場を借りてお礼申し上げます。また今回は残念ながら出席することのできなかった会員の皆様には、このような貴重な時間を過ごすことの出来る夏期セミナーに来年こそは是非とも参加されることをおすすめして、今回の報告を終わらせていただきます。
第3回夏期セミナー 世話人 大阪市立大学大学院 長崎 健
プログラム
1日目(9月12日)
13:30-14:30
OP-1 山岡 哲二(京都工繊大)
「柔能制剛ポリプレックス」
OP-2 小山 義之(大妻女子大学)
「in vivo 遺伝子導入を目指したDNA三元コンプレックスの設計」
OP-3 麓 伸太郎(京大院・薬)
「ガラクトース修飾リポソーム/pDNA電荷制御複合体の物理化学的性質および遺伝子発現効率に関する検討」
OP-4 佐藤 琢(阪市大院・工)
「6-デオキシアミノキトサンを用いたトランスフェクション」
14:30-15:30
OP-5 新留 琢郎(長崎大院・生産科学)
「遺伝子デリバリー研究 at 長崎」
OP-6 小林 和寿(長崎大院・生産科学)
「細胞外からミトコンドリア内へ移行するペプチドの設計と合成について」
OP-7 櫻井 和朗(北九州市大)
「シゾフィランを用いた免疫刺激CpGモチーフのマクロファージへのデリバリー」
OP-8 池田 豊(東大院・工)
「人工siRNA発現システムの構築を目指して:新規DNA末端修飾法とその応用」
15:30-15:45 Coffee Break
15:45-16:30
OP-9 関 大輔(東大院・工)
「自己紹介と小さなRNA研究への心構え」
OP-10 多比良 和誠(東大院・工)
「小さなRNAを用いた再 生医療の可能性」
16:30-17:55
IL-1 中西 章(東工大院・生命理工) 座長 山岡哲二
「宿主細胞の核内へのウイルスDNA移行」
2日目(9月13日)
9:00-10:30
OP-11 河野 健司(阪府大院・工)
「SucPG複合体による遺伝子デリバリー」
OP-12 横山 昌幸(東女医大)
「疎水性成分導入による合成高分子遺伝子キャリヤーの発現効率の増大」
OP-13 伊藤 智子(大妻女子大学)
「DNA/ポリカチオン複合体の組成解析」
OP-14 斯波真理子(国立循環器病センター研究所)
「近況報告」
OP-15 片岡 一則(東大院・工)
「高分子ナノミセルによる遺伝子・核酸医薬のデリバリー」
10:30-11:55
IL-2 富澤 一仁(岡山大院・医歯学総合) 座長 斯波真理子
「蛋白質導入法によるイメージングと機能制御」
3日目(9月14日)
9:00-10:00
OP-16 長崎 健(阪市大院・工)
「beta-(1,3)グルカン誘導体による長期発現」
OP-17 奥田 竜也(長崎大院・生産科学)
「遺伝子キャリアー/DNA複合体の細胞内での挙動について」
OP-18 中島 可奈子(長崎大院・生産科学)
「カチオン性金コロイドーDNA複合体の作製とその体内動態評価」
OP-19 小岩井 一倫(テルモ)
「新規カチオン化脂質の開発」
10:00-10:15 Coffee Break
10:15-11:15
OP-20 木村 仁美(東大院・工)
「自己紹介と小さなRNA研究への心構え」
OP-21 波多野 利行(東大院・工)
「自己紹介と小さなRNA研究への心構え」
OP-22 岸田 晶夫(国立循環器病センター研究所)
「超高圧処理によるPVA-DNA複合体の調製」
OP-23 川上 茂(京大院・薬)
「マンノース修飾リポソーム/pDNA複合体による細胞選択的遺伝子導入」
11:15-12:15
OP-24 村井 佐臣(東大院・工)
「自己紹介と小さなRNA研究への心構え」
OP-25 佐藤 智典(慶応大・理工)
「キトサンを用いた遺伝子の細胞内導入」
OP-26 松本 竹男(バイオテック・ヘルス・パートナーズ)
「バイオベンチャー投資の概況」
ミニ写真集
全体写真
中西先生
富澤先生
招待講演(2件)と参加者全員による近況報告から構成し、議論中心の会としたいと思います。
なお本セミナーは、研究会会員(一般・賛助・学生)のみ参加可能です。
非会員の参加希望者はまず会員入会手続きをお願いします。
日時:平成15年9月12日(金)正午〜9月14日(日)正午
場所:ラフォーレ南紀白浜(〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町2428)TEL: 0739-43-8000
新大阪よりJR 特急にてJR白浜駅下車・タクシー約10分。(ホテルまで:大阪より約2時間20分)
東京(羽田空港)よりJAS にて60分。(5月時点では1日3便、南紀白浜空港よりホテルまでタクシー約10分)
参加費:事前振込30,000円・当日支払33,000円(2泊3日における宿泊・食事(昼食をのぞく)・懇親会費込み)
招待講演者 富澤 一仁 先生(岡山大学大学院医歯総合学研究科)
「蛋白質導入法によるイメージングと機能制御」
中西 章 先生(東京工業大学大学院生命理工学研究科)
「宿主細胞の核内へのウイルスDNA移行」
参加申込方法:下記の必要事項を記入の上、電子メールにてgene@ml.nagasaki-u.ac.jp までお申し込み下さい。
1,氏名 2,一般・学生の別 3,所属 4,メールアドレス 5,近況報告のタイトル
参加費事前振込:30,000円(手数料はご負担下さい)を8月29日までに下記口座へお支払い下さい。
振込先:郵便振込口座番号 00910-9-246311
名義人:遺伝子・デリバリー研究会夏期セミナー
(必ず参加者名にてご送金下さい。)
参加申込締切:2003年8月29日(金)
問い合わせ先:長崎 健(大阪市立大学大学院工学研究科)
E-mail: nagasaki@bioa.eng.osaka-cu.ac.jp, TEL: (06)6605-2696
会場アクセスに関して:連休中でもあり首都圏、関西圏からの公共交通機関によるアクセスは限定されています。各自にて早めの予約をお願いいたします。駅・空港からホテルへの送迎は有りません。路線バス(白良浜下車、徒歩3分)もしくはタクシーをご利用下さい。
首都圏からのアクセスには飛行機が便利です。初日の研究会受付に間に合わすためには当日朝一便をご利用下さい。
日本エアシステム (航空券の予約は2ヶ月前の7月12日朝9:30から可能です)
大阪からのアクセスにはJRが便利です。初日の受付に間に合わすためには特急「オーシャンアロー5号」もしくは「くろしお7号」をご利用下さい。
JR西日本 (JR指定席の予約は1ヶ月前の8月12日朝10:00から可能です)