遺伝子・デリバリー研究会 第6回シンポジウム 報告
九州大学大学院工学研究院 新留琢郎 (運営委員長)

 第6回シンポジウムは、台風1号が九州を襲おうとしている大雨の中、九州大学馬出キャンパスにて開催されました。本研究会は、遺伝子治療に必要な、遺伝子およびそのデリバリーシステムを研究・開発することを目的として2000年11月に発足し、年1回のシンポジウムを開催してきました。第6回にあたる今回は九州で、初の2日間にわたる開催となりました。参加人数は合計150名程度と関東、関西で開催されたときに比べればやや少なかったものの、招待講演のみならず、一般講演や若手講演も行われ、多くのディスカッションがなされました。

 招待講演では核酸化学をベースとし、新しい遺伝子治療へのアプローチをお話しして頂いた、佐々木茂貴先生(九州大学大学院薬学研究院)、遺伝子治療の臨床も視野に入れた新しい展開を紹介して頂いた谷憲三朗 先生(九州大学生体防御医学研究所)、そして、これからのライフサイエンスに避けて通ることはできないオミクスの分野から、佐保井 久理須 博士(株式会社ジーエヌアイ、CEO)「久原 哲 先生(九州大学大学院農学研究院・九州大学バイオアーキテクチャーセンター)のピンチヒッター」、夏目 徹 先生(産業技術総合研究所)の両先生にこれからのゲノミクス・プロテオミクスについて、興味深いお話しをご講演頂きました。

 一般講演・若手講演はシンポジウムでは初めての試みで、一般の学会とは何か違うエッセンスをと考えました。特に若手講演には博士研究員や大学院生の皆さんに座長をお願いし、違う形での学会参加となり、いい経験になったことと思います。各講演では最新の実験データが示され、詳細な部分まで入り込んだ意義深い議論がなされ、発表者のみならず参加者の皆さんにいろいろな刺激を与えたと思います。

 ポスターセッションですが、例年通り、多くのエントリーがあり、大変な盛り上がりを見せました。若手講演と共に奨励賞の審査も行われ、中村和美さん(京都院薬)、小泉直也さん(医薬基盤研、昭和薬大)の2名が受賞し、研究会名物プラスミドトロフィーをゲットしました。おめでとうございました。

 懇親会では早々と料理がなくなるという事態となりましたが、これも福岡のおいしいものをミッドナイトセッションにてエンジョイできるようにという私の特別な配慮です(言い訳です)。聞くところによると、ラーメンをはじめ、おいしい魚と共に熱いディスカッションが会場近辺、あるいは、中洲・天神方面で行われたようです。

 はじめての2日間開催となった今回はこれまでとは勝手が違い、運営に関しまして皆様にはいろいろとご迷惑をお掛け致しましたが、何とか形にすることができたと思っております。来年は東京で丸山一雄先生(帝京大学)が運営委員長として開催されます。皆様とまたお会いできることを楽しみにしております。

 最後になりますが、シンポジウム運営委員の先生方を始め、お手伝いをしていただきました九州大学、北九州大学の学生さん、ご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。また、ご援助いただきました下記の企業の方々にも御礼申し上げます。

協賛企業(50音順):株式会社アズバイオ、アステラス製薬株式会社、アストラゼネカ株式会社、株式会社オキシジェニクス、三共株式会社、日本油脂株式会社、ノバルティス ファーマ株式会社、株式会社バイオテック・ヘルスケアー・パートナーズ、ファイザ−株式会社

広告掲載企業(50音順):シスメックス株式会社、正晃株式会社、第一製薬株式会社、テルモ株式会社、ノバルティス ファーマ株式会社、三菱ウェルファーマ株式会社、八洲薬品株式会社、和光純薬工業株式会社

出展企業:シスメックス株式会社

ランチョンセミナー:シスメックス株式会社



遺伝子・デリバリー研究会 第6回シンポジウム 奨励賞選考と講評
九州大学先導物質化学研究所 丸山 厚(選考委員長)

受賞者
Y-3 京大院薬 中村和美さん
Y-9 医薬基盤研、昭和薬大 小泉直也さん

 2006年5月18日、19日に行なわれた同シンポジウムでは、若手口頭発表12件とポスター発表から37件、計49件の演題であり、このうち37演題が奨励賞にエントリーされました。このエントリーは、発表者が30歳未満(2006年4月1日現在)であることが条件でした。奨励賞の選考は本研究会の選考委員に加え、本研究会の領域で活躍されている先生方にも審査をお願いし、計16名の審査員による投票により行いました。
 
 選考の方法は一昨年から行われているシステムを採用し、ポスターの見栄え(まとまりのよさ、分かりやすさなど)、プレゼンテーションの印象(説明の分かりやすさ、熱意など)、研究内容の3つのカテゴリーで採点を行いました。16名の審査員がそれぞれつけた、これら点数をすべて集計したのちに、得点の多い上位2名を決定し、奨励賞受賞演題としました。
 
 一昨年、昨年に比べても演題に広がりが見られ、この領域の学際性が一段と感じられました。やや専門の異なる研究者間で、熱心に議論が展開されている様子は、発表者がいずれも工夫と熱意を持って発表していることを、明確に表していたと思います。実際、審査員の先生方からは、明確な優劣を付けるに困難との意見も多く聞かれました。限られた時間ながらも、真剣な審査にご協力いただいた審査員の先生方にも感謝を表する次第です。個々の審査過程では苦慮していたが、点数を集計した結果1位と2位の点数と3位以下とは大差とは言えずも明確な差があり、更に議論する必要もなく決定されました。領域の偏り無く審査員を選び、かつ人数を増やしたことで、平等な審査結果を得ることが出来たと自負しています。受賞者には、賞状に加え副賞として恒例のプラスミドトロフィーが贈呈されました。
 
 今回は、若手口頭発表演題とポスター発表演題の双方を、区別無く同じ土俵で審査しました。全体的には、やはり口頭発表演題でやや高い得票率となりました。若手の研究者に、是非堂々と口頭発表をして欲しいという主催者側の思惑もあります。今回受賞対象にならなかった研究にも、甲乙つけがたい質の高い発表が数々見られました。更に日々の努力を積み上げて研究を進展させることで、遺伝子・デリバリーの発展に貢献していただきたいと思います。

 


遺伝子・デリバリー研究会 第6回 シンポジウム

日時 (時間については今後若干の変更あり)
 2006年5月18日(木) 13:00〜18:30  受付は12時00分開始
 2006年5月19日(金)  9:30〜16:05

場所
 九州大学医学部キャンパス百年講堂 
  〒812-8582 福岡市東区馬出3丁目1番1号
  電話:092-642-6257

招待講演
 谷 憲三朗 先生(九州大学生体防御医学研究所)
  トランスレーショナルリサーチとしてのGM−CSF免疫遺伝子治療

 佐々木 茂貴 先生(九州大学大学院薬学研究院)
  人工機能性核酸による遺伝子のピンポイント阻害

 久原 哲 先生(九州大学大学院農学研究院・九州大学バイオアーキテクチャーセンター)
  遺伝子発現ネットワークを基盤とするシステム創薬

 夏目 徹 先生(産業技術総合研究所)
   Chemical Interactome: 大規模タンパク質ネットワーク解析からの展開


ここ
からシンポジウムポスターのPDF(2.6MB)がダウンロードできます。


参加費
正会員
無料
学生会員
無料
賛助会員である法人、会社、団体のメンバー
一口につき2名まで無料
非会員
一般 6,000円「事前登録(4月10日まで)」(当日登録8000円)
学生 1,000円「事前登録(4月10日まで)」(当日登録2000円)
懇親会費 会員・非会員  一般 5,000円
    学生 2,000円

*当日入会受け付けます。入会(年会費5,000円「正会員」、1,000円「学生会員」)ご希望の方は遺伝子・デリバリー研究会ホームページ入会案内をご参照ください。(まず、入会して頂き、参加登録されるとお得です)

事前登録された方で、料金を振り込まれていない方はお急ぎ、下記口座にお振り込み頂くようお願い致します。

参加費振込先(本研究会会員の年会費の振込先とは異なりますので、ご注意下さい)
 郵便振り込み口座番号:00910−9−246311
       口座名称:遺伝子・デリバリー研究会 (振込手数料は申し訳ありませんがご負担下さい)


プログラム

2006年5月18日(木)

12:00
 
 
受付開始    
13:00
 
 
会長挨拶    
   
座長
演題 発表者 所属機関
13:10
Y-01

佐藤 琢
河野喬仁

リポプレックスの構造と遺伝子導入効率の関係 ○楠木翔太1、小岩井一倫2、工藤泰也1、武田陽一1、櫻井和朗1 1北九大国際環境工、2テルモ(株)
13:30
Y-02

佐藤 琢
河野喬仁

リポプレックスによるサイトカイン応答の評価 ○樋口ゆり子、川上茂、岩井美栄子、山下富義、橋田充 京都大学大学院薬学研究科 薬品動態制御学分野
13:50
Y-03
佐藤 琢
河野喬仁
抗原提示細胞指向型リポソームを用いた新規DNAワクチン療法の開発 ○中村和美、川上茂、山下富義、橋田充 京都大学大学院薬学研究科 薬品動態制御学分野
14:10
Y-04
児島千恵
楠木翔太
新規ヒスチジン導入コレステロール誘導体を用いたリポフェクション効率の改善 ○奥田竜也1,2、重田耕佑1、川上茂1、橋田充1 1京大院・薬、2(財)医療機器センター
14:30
Y-05
児島千恵
楠木翔太
新規siRNAキャリアとしての超音波造影ガス封入リポソーム(バブルリポソーム)の調整と機能評価 ○遠藤葉子1、根岸洋一1、鈴木亮2、滝澤知子2、澤村香織2、丸山一雄2、新槇幸彦1 1東京薬科大学薬学部、2帝京大学薬学部
14:50
 
 
休憩    
15:00
O-1
根岸洋一
超高圧誘起無機/高分子コンポジットを用いた細胞への遺伝子導入 ○木村剛1、南広祐1、六雄伸悟2、吉澤秀和2、岡田正弘3、古薗勉3、藤里俊哉3、岸田晶夫1 1東京医科歯科大学生体材料工学研究所、2岡山大学環境理工学部、3国立循環器病センター先進医工学センター生体工学部、4国立循環器病センター先進医工学センター再生医療部
15:20
O-2
根岸洋一
siRNAキャリアとしてのボトルブラシ型カチオン性高分子 ○山吉麻子1、山野 剛1、崔 成源1、狩野有宏1、平井美和2、佐藤あゆみ2、高木基樹2、島本 顕2、丸山 厚1,3 1九州大学先導物質化学研究所、2株式会社ジーンケア研究所、3CREST・JST
15:40
O-3
櫻井和朗
細胞内プロテインキナーゼシグナル応答型遺伝子治療 ○姜貞勲1、戸井田力2,3、姜玉花2,3、新留琢郎3,4、片山佳樹1,3,4 1CREST-JST、2九大院システム生命科学、3九大院工、4九大未来センター
16:00
O-4
櫻井和朗
バブルリポソームによるin vivo遺伝子導入 ○ 丸山一雄1、鈴木亮1、滝澤知子1、澤村香織1、根岸洋一2、宇都口直樹1 1帝京大学、2東京薬科大学
16:20
 
 
休憩    
16:35
I-1
丸山 厚
人工機能性核酸による遺伝子のピンポイント阻害 佐々木 茂貴 九州大学大学院薬学研究院
17:20
I-2
斯波真理子
トランスレーショナルリサーチとしてのGM−CSF免疫遺伝子治療 谷 憲三朗 九州大学生体防御医学研究所
18:05
 
 
総会    
18:30
 
 
懇親会(同会場・中ホールにて)    

Y-xx: 若手口頭発表(奨励賞エントリー者)   O-x: 一般口頭発表  I-x: 招待講演

2006年5月19日(金)

9:00
 
 
開場    
   
座長
演題 発表者 所属機関
9:30
Y-06
佐藤祐子
嶋田直彦
疎水性相互作用を利用した遺伝子デリバリーシステムの開発 ○大庭誠1、宮田完二郎2、福島重人2、西山伸宏3、宮田哲郎4、高戸毅5、小山博之1、片岡一則2, 3 1東京大学 医学部附属病院 血管再生医療講座、2東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻、3東京大学大学院 医学系研究科附属 疾患生命工学センター臨床医工学部門、4東京大学 医学附属病院 血管外科、5東京大学 医学部附属病院 ティッシュエンジニアリング部
9:50
Y-07

佐藤祐子
嶋田直彦

PKAシグナルに応答し遺伝子を放出するポリマー/ペプチドコンジュゲート ○大石潤1,3、河村健司2,3、伊集院萌子1,3、姜貞勲3、浅井大輔3、佐藤裕子3、森 健2,4,5、新留琢郎1-5、片山佳樹1-5 1九大院システム生命科学、2九大院工、3CREST-JST、4九大未来センター、5 21COE
10:10
Y-08
樋口ゆり子
武田陽一
DNA/ポリカチオン/ヒアルロン酸三元イオン複合体による遺伝子発現システム ○伊藤智子、飯田-田中直子、小山義之 大妻女子大学大学院
10:30
Y-09
樋口ゆり子
武田陽一
高い遺伝子導入効率と安全性を合わせ持つアデノウイルスベクターの開発 ○小泉直也1,4、川端健二1、櫻井文教1、佐々木朋美1、西島美妙江1、山口朋子1、早川堯夫2、渡邊善照4、水口裕之1,3 1医薬基盤研、2医薬品医療機器総合機構、3阪大院薬、4昭和薬大
10:50
 
 
休憩    
11:05
Y-10
奥田竜也
大石 潤
生体適合性金ナノロッドの設計とその細胞毒性評価 ○河野喬仁1、山形真人1、岡本悠里1、高橋宏信1、新留康郎1、片山佳樹1,2、新留琢郎1,2 1九州大学大学院工学研究院、2九州大学未来化学創造センター
11:25
Y-11

奥田竜也
大石 潤

デュアルレセプター認識ベクターによる遺伝子発現促進 ○柿本真司1,3、長崎健1,3、新海征治2,3 1大阪市立大学大学院工学研究科、2九州大学大学院工学研究院・九州大学未来創造化学センター、 3JST SORST
11:45
Y-12
奥田竜也
大石 潤
抗原タンパクを結合した多糖シゾフィランによるCpG DNAのデリバリー ○嶋田直彦1,5, 武田陽一1, 櫻井和朗1, 新海征治2,3, 石井健4 北九大国際環境工1,九大工院2,九大未来化セ3, 阪大微研4, JST・SORST5
12:05
 
 
ランチョンセミナー    
13:00
 
 
ポスターセッション    
14:30
I-3
山岡哲二
Chemical Interactome: 大規模タンパク質ネットワーク解析からの展開 夏目 徹 産業技術総合研究所
15:15
I-4
新留琢郎
遺伝子発現ネットワークを基盤とするシステム創薬 久原 哲 九州大学大学院農学研究院・九州大学バイオアーキテクチャーセンター
16:00
 
 
閉会    

ポスターセッション(赤い発表番号は奨励賞エントリー者)

  演題 発表者 所属機関
P-1
内耳への遺伝子導入の試み ○河本光平1、泉川雅彦1、小西将矢1、八木正夫1、栗山博道1、Raphael Yehoash2、山下敏夫1 1関西医科大学 耳鼻咽喉科学教室、2ミシガン大学 クレスゲ聴覚研究所
P-2
デンドリティックポリリジンによるsiRNAの細胞内への導入 ○栗原亮介1、河野喬仁1、片山佳樹1,2,3、新留琢郎1,2 1九州大学大学院工学研究院、2九州大学未来化学創造センター、3CREST,JST
P-3
哺乳類細胞への様々な陽イオン性脂質によるsmall interfering RNA導入効果 ○楠本賢一1、山下聡子1、石川智之1、佐々本一美3、濱地格3、赤尾哲之1 1福岡県工業技術センター 生物食品研究所、2京都大学工学部 合成・生物化学専攻、3鞄ッ仁化学研究所
P-4
肝がんスフェロイドを用いたPEG-siRNAコンジュゲート型PICミセルの評価 ○大石基1、西山伸宏2、位高啓史2、高木基樹3、嶋本顕3、古市泰宏3、片岡一則2,4、長崎幸夫1 1筑波大・TIMS、2東大院・医学系、3(株)ジーンケア研究所、4東大院・工学系
P-5
デンドリマー/a-シクロデキストリン結合体による安定した RNAi 効果の機構解明 ○堤利仁、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人 熊本大学大学院 医学薬学研究部 製剤設計学分野
P-6
siRNAキャリアとしてのボトルブラシ型カチオン性共重合体核酸医薬との複合体形成におけるグラフト鎖PEGの影響 ○山野剛1、山吉麻子1、崔 成源1、狩野有宏1、平井美和2、佐藤あゆみ2、高木基樹2、島本 顕2、丸山 厚1,3 1九州大学先導物質化学研究所、2株式会社ジーンケア研究所、3CREST・JST
P-7
γ-シクロデキストリン封入によるアシアロフェツイン修飾カチオン性リポソームの遺伝子導入効率の増大機構 ○有馬英俊1、中島由博1、新槇幸彦2、平山文俊1、上釜兼人1 1熊本大学大学院医学薬学研究部 製剤設計学分野、2東京薬科大学薬学部 薬物送達学研究室
P-8
アルキル鎖長の異なるポリアミドアミンデンドロン脂質の合成と機能評価 ○高橋俊成、児島千恵、原田敦史、河野健司 大阪府立大学大学院 工学研究科
P-9
膜融合性ベクターによる樹状細胞への遺伝子導入 ○児島千恵1、弓場英司、坂口奈央樹1、原田敦史1、小岩井一倫2、河野健司1 1大阪府立大学大学院工学研究科、2テルモ株式会社
P-10
ガラクトース持つ糖脂質を含むLipoplexの構造と肝細胞へのターゲッティング 〇工藤 泰也1、小岩井 一倫2、楠木 翔太1、徳久 憲司1、嶋田 直彦1、武田 陽一1、櫻井 和朗1 1北九州市立大学、2TERUMO
P-11
多糖・核酸複合体を用いた核内移行能を有するアンチセンスDNAキャリアーの創製 ○三成寿作1、久保貴紀2、大庭英樹2、櫻井和朗1 1北九州市立大学国際環境工学部、2独立法人産業技術総合研究所 単一分子生体ナノ計測研究ラボ
P-12
カチオン性高分子/DNAからなるポリイオン複合体を内包した多糖ナノゲルによる遺伝子導入キャリアーの開発 ○武田陽一1、嶋田直彦1,2、金子賢治3、新海征治3,4、櫻井和朗1 1北九州市大学国際環境工学部、2JST SORST、3九州大学工学研究院、4九州大学未来化学創造センター
P-13
膜融合性ベクターによる遺伝子導入過程の速度論的研究 ○米蔵誠哲1、山本加奈1、大城武士1、只野昌之2、 1琉球大学大学院理工学研究科、2琉球大学大学院医学研究科
P-14
磁性matrix/nanorodを用いたDNA delivery systemの開発 ○渡辺年夫1、前田宮土理1、只野昌之2、米蔵誠哲1 1琉球大学大学院理工学研究科、2琉球大学大学院医学研究科
P-15
PEG修飾金ナノロッドの作製とその体内分布評価 ○岡本悠里1、山形真人1、河野喬仁1、新留康郎1、新留琢郎1,2、片山佳樹1,2 1九大院工、2九大未来化学セ
P-16
Evans Blue誘導体を用いた高分子薬物キャリアの開発 ○生田健次郎1、森健2,3、下川宏明4、新留琢郎2,3、片山佳樹2,3,5 1システム生命科学、2九大院工、3九大未来化セ、4東北大院医、5CREST-JST
P-17
MMP-2 に応答するドラッグキャリアーの開発 ○西健太郎1,2、森健1,2、新留琢郎1,2、片山佳樹1,2 1九大院システム生、2CREST-JST
P-18
新規多価陽イオン遺伝子導入剤 ○高須奏江1、土井佳子1,2、清水政道1,2、原口正人2、明日山康生2、大庭英樹3、藤井政幸1,4 1近畿大産理工、2(株)ジーンネット、3(独)産総研、4近畿大分子研
P-19
新規芳香族性多価陽イオン遺伝子導入剤 ○徳都1、上園由希子1、大上博子1、岩本友樹1、高須奏江1、土井佳子1,2、清水政道1,2、原口正人2、明日山康生2、大庭英樹3、藤井政幸1,4 1近畿大産理工、2(株)ジーンネット、3(独)産総研、4近畿大分子研
P-20
腫瘍選択的ペプチドを用いたガン組織への遺伝子デリバリー ◯成相鮎子、栗山伸一、片山佳樹、新留琢郎 九州大学大学院工学研究院
P-21
ペプチドマスフィンガープリント法を用いた細胞質内における遺伝子・遺伝子キャリアー複合体吸着タンパクの同定 ○飯田誠之1、片山佳樹1,2、新留琢郎1,2 1九州大学大学院工学研究院、2九州大学未来化学創造センター
P-22
プロテインキナーゼCα応答型遺伝子デリバリー材料 ○戸井田力1、姜貞勲3、森健1,2、新留琢郎1,2 、片山佳樹1,2,3 1九州大学工学研究院、2九州大学未来化学創造センター、3科学技術振興機構CREST
P-23
非受容体チロシンキナーゼ応答型キャリア-DNA複合体の形態と機能制御 ○佐藤祐子1,2、大石潤2,3、寺田恵子2,3、河村健司1,2、浅井大輔1,2、姜貞勲1,2、片山佳樹1-5 1九大院工応化、2CREST-JST、3九大院システム生命、4未来化学創造センター、5九大21世紀COE
P-24
細胞内プロテアーゼに応答する遺伝子キャリア ○河村健司1,2、大石潤1,2、姜貞勲1,2、佐藤祐子1,2、森健1,2、新留琢郎1,2、片山佳樹1,2 1九大院工、2CREST-JST
P-25
非受容体型チロシンキナーゼSrc応答型遺伝子キャリアの創製と機能制御 ○寺田恵子1,2、佐藤祐子2,3、大石潤1,2、河村健司2,3、姜貞勲2,3、浅井大輔2,3、片山佳樹1-5 1九大院システム生命、2CREST-JST、3九大院工応化分子、4未来化学創造センター、5 21世紀COE
P-26
ポリプレックスの不安定性が被転写効率に与える影響 ○橋本朋子1,2、馬原淳2、長崎健3、村上章1、山岡哲二2 1京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 生体分子工学専攻、2国立循環器病センター研究所 先進医工学センター 生体工学部、3大阪市立大学大学院 工学研究科 化学生物系専攻
P-27
ラクトシル化α-シクロデキストリン結合体による肝実質細胞への遺伝子 ○山下正悟 、有馬英俊 、平山文俊 、上釜兼人  熊本大学大学院医学薬学研究部 製剤設計学 分野
P-28
マンノース修飾デンドリマー/a-シクロデキストリン結合体 (G3) による遺伝子導入効率改善効果における核移行の関与 ○有薗雅代、千原裕子、有馬英俊、平山文俊、上釜兼人 熊本大学大学院医学薬学研究部 製剤設計学分野
P-29
新規遺伝子ベクターとしてのヘッド−テイル型ポリカチオンの設計と機能評価 ○川村真教、松尾高志、高橋俊成、児島千恵、原田敦史、河野健司 大阪府立大学大学院 工学研究科
P-30
プラスミド/リポフェクトアミン/ポリアニオン三元複合体の調製とその血清中での安定性 ○阿部桂子、伊藤智子、飯田-田中直子、松澤有希子、小山義之 大妻女子大学 家政学研究科
P-31
両性イオン型PEG誘導体の合成とそのDNA複合体の被転写効率改善効果 ○芳原智恵子、伊藤智子、山下美沙、小山義之 大妻女子大学
P-32
コハク酸側鎖を持つPEG誘導体を利用した遺伝子デリバリー ○榮光子1、飯田−田中直子1、柳衛広宣2、江里口正純2、小山義之1 1大妻女子大学 家政学研究科、2東京大学 先端科学技術研究センター
P-33
自殺遺伝子治療を目指したプラスミド/キトサン/ラクトース修飾PEG-C三元複合体の構築 ○古閑理恵子1、神谷洋平1、小山義之2、柳衛浩宣3、松田修4、佐藤智典1 1慶應義塾大学理工学部、2大妻女子大学家政学部、3東京大学先端科学技術研究センター、4京都府立医科大学
P-34
ラクトース修飾6-アミノ-6-デオキシキトサンのトランスフェクション活性に及ぼすアニオンコーティング効果  ○中谷美香、佐藤琢、狩野弘志、長崎健  大阪市立大学大学院 工学研究科 化学生物系専攻 
P-35
インポーティンbを用いたデコイオリゴ核酸の核内移行への影響 ○吉田雅俊、川津猛、長崎健 大阪市立大学大学院工学研究科
P-36
遺伝子導入ベクターPEG-DETを用いた肺高血圧モデル動物の治療効果 ○大平望都、安部映里、高見澤格、神野桂子、前田律子、西山伸宏、宮田完二郎、寒川賢治、片岡一則、斯波真理子 国立循環器病センター研究所バイオサイエンス部、東京大学大学院工学系研究科、榊原記念病院
P-37
AAVによる内耳遺伝子導入 ○小西将矢、河本光平、泉川雅彦、栗山博道、山下敏夫 関西医科大学耳鼻咽喉科

発表方法

一般、若手口頭発表
 1演題につき20分を用意しています。発表15分と質疑5分を目安にお願いします。パワーポイントでの発表をお願いします。各セクションの始まる前に数演題まとめて接続をしますので、舞台前までお越し下さい。なお、パソコンを用意出来ない方はこちらで準備しますので、前もってご連絡下さい。また、若手口頭発表をされる方には奨励賞審査もあります。講演スライドをそのまま印刷して結構ですので、ポスター発表もお願い致します。

ポスター発表
 会場ロビーにてポスターセッションを行います。5月18日午後3時までにポスターボードへの貼り付けをお願いします。ポスターサイズは幅90センチ、高さ210センチです。19日のポスターセッション終了後、ポスターボードは撤去を開始します。終了後直ちに片づけるようお願い致します。


締切期限

 4月 7日(金):発表申込および要旨提出(電子メール with 要旨のファイルを添付書類で)(メールサーバーのトラブルで変更しました)
 4月10日(月):事前登録(電子メール)、参加登録費・懇親会費振込(郵便局)


一般演題募集

今年は「一般口頭発表」、「若手口頭発表」、「ポスター発表」の3種類の一般発表を行います。特に「若手口頭発表」では大学院生・ポスドクの方々に中心になって発表・討論をしてもらおうと考えているものです。普段はなかなか質問する機会が少ない皆様にも積極的に討論に参加してもらおうという主旨です。はじめての試みですが、ふるってご参加下さい。

なお、今年も奨励賞を準備しております。30歳未満(2006年4月1日現在)の若手口頭およびポスター発表者で奨励賞に応募される方はそのエントリーも明記してください。若手口頭発表の方でエントリー希望者はポスター発表もしていただきます(講演に使ったスライドを印刷して張って頂いて結構です)。

(1)発表分類(一般口頭・若手口頭・ポスター)の区別 、(2)演題 、(3)氏名(発表者に○)、(4)所属、(5)連絡先(住所・TEL・FAX)、(6)電子メールアドレス、(7)奨励賞エントリーの有無を明記のうえ、事務局宛にE-mail(abstract2006@gene-delivery.org)にてお申し込み下さい。なお、この申込メールに要旨のファイルを添付してください。演題申込要旨送付締切は2006年4月7日必着とさせていただきます。

要旨はマイクロソフトワードの.docファイルとしてA4用紙1ページに作成し、発表申込メールの添付書類としてお送り下さい。5MB以下となるようお願いします。要旨のテンプレートはこちらからダウンロードしてご利用下さい。ワードファイルPDF

一般発表申し込み例(メール本文)  メールタイトルは「一般口頭発表申込」「若手発表申込」「ポスター発表申込」のいずれかにして下さい。

発表区別:若手口頭
演 題:サイトカイン遺伝子投与による抗腫瘍効果
氏 名:○遺伝子運夫1、免疫上がっ太2
所 属:1デリバリー大学Th1学部、2免疫療法研究所
連絡先:〒123-4567 免疫市好中球町368、Tel&Fax: 095-123-4567
電子メール:abstract2006@gene-delivery.org
奨励賞エントリー:します

発表区別:ポスター
演 題:DNA-キャリアー複合体の静脈投与後の体内分布
氏 名:○門注ケイコ2、マイク・ロインジェクト2
所 属:1デリバリー大学動態学部、2チューブリン研究所
連絡先:〒891-2345 小胞市クラスリン町1-14、Tel&Fax: 095-123-4567
電子メール:
abstract2006@gene-delivery.org
奨励賞エントリー:します

発表区別:一般口頭
演 題:DNA-キャリアー複合体の細胞内解離を遺伝子発現効率の相関
氏 名:○セル・ソーター、マライア・キャリアー
所 属:株式会社ニューデリバリー製薬
連絡先:〒678-9012 小胞市クラスリン町1-14、Tel&Fax: 095-123-4567
電子メール:
abstract2006@gene-delivery.org
奨励賞エントリー:しません
 

 


参加登録

参加希望者は2006年4月10日までにお名前、所属、会員・非会員の区別、一般・学生の区別、連絡先、電子メール、および、懇親会への参加の有無を明記の上、電子メール(entry2006@gene-delivery.org宛)でお申込みください。

事前登録をもってランチョンセミナーの用意をさせていただきますので、事前登録へのご協力をよろしくお願いいたします。参加費は事前に郵便振り込みでお願いいたします。振込用紙の備考欄にその内訳(参加費、懇親会費、また、複数人の場合はそのリスト)をご記入願います。

参加費振込先(本研究会会員の年会費の振込先とは異なりますので、ご注意下さい)
 郵便振り込み口座番号:00910−9−246311
       口座名称:遺伝子・デリバリー研究会 (振込手数料は申し訳ありませんがご負担下さい)

事前参加申し込み例

お名前   :遺伝子 運夫(いでんし はこぶ)
会員・非会員:会員(正会員)
所属    :デリバリー大学動態学部
連絡先   :〒123-4567 小胞市クラスリン町1-14
電子メール :entry2006@gene-delivery.org
懇親会   :参加
事前振込金額:懇親会費5000円
お名前   :蛋白 発弦(たんぱく はつげん)
会員・非会員:非会員
所属    :デリバリー大学細胞学部
連絡先   :〒123-4567 小胞市カベオラ町1-14
電子メール :entry2006@gene-delivery.org
懇親会   :参加
事前振込金額:参加費6000円+懇親会費5000円


事務局・問い合わせ先

連絡先: 〒819-0395 福岡市西区元岡744番地
九州大学大学院工学研究院応用化学部門
遺伝子・デリバリー研究会第6回シンポジウム実行委員長
新留琢郎
Tel&Fax: 092-802-2851
E-mail: entry2006@gene-delivery.org


2006年シンポジウム運営委員会


委員長
新留琢郎(九州大学)


委員
川上 茂(京都大学)
河野健司(大阪府立大学)
櫻井和朗(北九州市立大学)

斯波真理子(国立循環器病センター)
長崎 健(大阪市立大学)
山岡哲二(国立循環器病センター)
丸山 厚(九州大学)