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4.結言

 超臨界二酸化炭素を抽出溶媒として技術はわが国でも多くのプロセスが実用化されており、環境・人体への関心の高まりにつれ、有機溶媒を用いた抽出法に代わり得ると考えられる。一方、水を溶媒とする場合、超臨界水酸化においては反応が非常に速いだけでなく、通常の方法では分解困難な物質も処理できることである。装置材料の耐久性など超臨界水酸化法を実用化するには解決しなければならない問題点が多く残されているが、欧米で実用化に向けた検討がなされている。また、超臨界水中での加水分解を利用したバイオマスからの化学物質の回収による資源化、プラスチックのケミカルリサイクル法としてのポリマーの分解など、今後益々重要となると思われる。