教員からのメッセージMESSAGE

 本研究室では,博士前期課程および後期課程への進学を積極的に推進します(受け入れます)。学外からの進学希望,社会人の方ももちろん歓迎します。 電気化学界面を中心とした計測や電極触媒の基礎研究がメインですが,特に共同研究では分子レベル観察から基板上での分子間相互作用や触媒反応のナノスケール可視化を目指す研究が多く,「その分子を世界で初めて解像した人になれ」をモットーに取り組んでいます。時に研究に没頭し,時にスポーツや研究室イベントで息抜きし,メリハリのある学生生活を送って欲しいと思います。

❇本研究室への進学希望者は,大学院自然科学教育部「材料・応用化学専攻」の応用物質化学教育プログラムあるいは応用生命化学教育プログラム(博士前期課程),工学専攻(博士後期課程)を希望してください。

学部3年生の皆さんへ

 そろそろ研究室配属が気になる時期になってきました。どこの研究室へ配属されるにしても博士前期課程への進学を前提として学部4年から博士前期課程2年の計3年間を強く意識してください。本研究室への配属希望にあたっては,3年次開講の電気化学の受講者であることを推奨します(必ずしも必須ではありませんが,未受講者は研究に対する強い興味や好奇心,配属後相応の勉強を求めます)。特に2024年度配属予定学生には,積極的な進学を期待します。
 研究は1日にしてならず,です。どんな研究テーマであれ,乗り越えねばならない課題(問題点)が必ず存在します。その問題点を的確に把握し,戦略を立て,コンセプトなりある手法(アプローチ)に基づいて各人が与えられた研究課題を実践していきます。そのためには,

  1. 種々の装置を扱える(原理を理解する)こと
  2. 実験計画を立てられること
  3. 得られたデータを収集・処理(解析)し,必要な情報(エッセンス)を読み取ること

が求められます。また,単に実験を遂行するだけではなく,これまでどのような経緯でその研究分野が進展してきたのか研究背景を学び,自身の研究の意義(優位性)を説明できることが重要です。熊本大学は,22拠点ある研究拠点大学のうちの1拠点です。研究を推進することによってその成果を世界へ発信し,また社会からも認知されています。熊本大学を卒業すると言うことは,社会からの信用,またその責任を背負っていくことであることを強く自覚して,日々の研究室での生活に取り組んでください。

高校生の皆さんへ

 熊本大学工学部は,2017年11月に母体である第五高等学校工学部創立(明治30年)から120周年を迎えました。古くから熊本の地で工業化学に関する教育・研究が展開されています。21世紀の今日,地球規模の問題が噴出する中,化学は環境問題を解決,貢献する材料開発の要となっています。化学に興味がある人,将来研究に取り組みたい意志を持つ人,サイエンスゼロなどの番組に興味を持っている人,本学科への入学希望,大歓迎です。具体的な内容を知りたい方は,毎年開催されている本学工学部オープンキャンパスや高校への出前講義(「日常生活とナノテクノロジー」を担当)を積極的に利用して大学入学後卒業後の自分の在りたい姿をイメージしてください。

❇2018年度より工学部の改組が実施され,物質生命化学科は「材料・応用化学科」へ再編されました。1年次は教養養育科目および専門科目の共通基礎科目を中心とした講義,2年進級時に3つの教育プログラム(応用生命化学・応用物質化学・物質材料工学教育プログラム)に分かれて各人が希望する専門教育を学びます。入学する前から教育プログラムの趣旨やカリキュラム内容を十分に理解して,新学科を受験してください。化学系(旧物質生命化学科)の研究室を希望する場合は,2年進級時に応用生命化学あるいは応用物質化学教育プログラムを選択してください(各プログラムには定員がありますので,必ずしも希望の通りになるとは限りません。1年次科目の取りこぼしがないよう努めてください)。

リンク先

連絡先

国立大学法人 熊本大学
西山・吉本研究室

〒860-8555
熊本市中央区黒髪2丁目39番1号
TEL096-344-2111(代表)

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