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井原研究室・勝田グループ・嘉村 匠人さんが表彰されました!

井原研究室・勝田グループ・嘉村 匠人さんが日本化学会第103春季年会で「学生講演賞」を受賞しました!

 

日本化学会における学生講演賞について
学生講演賞は博士後期課程に進学した学生がエントリーできる「B講演」にて発表をした内容が審査対象となる。
発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた講演で、講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待されるものに対して贈呈するもので、学生講演賞は対象のB講演222件の中から69件が選出された。

 

~嘉村さんによる受賞内容の説明~

研究題目「次世代型核酸医薬を志向したRNA hacking技術による遺伝子発現制御法の開発」

現在治療方法が確立していない「希少疾患」に罹患し、成す術もなく亡くなってしまう患者さんが世界中に存在しています。「希少疾患」という病は種類そのものは多数存在するのですが、一つ一つの疾病に罹患する患者数は少なく、その病因も疾病毎に異なることから大手製薬会社では開発に参画しにくい領域とされています。
この希少疾患に対して、勝田グループでは「Staple核酸」と名付けた短い核酸を使って、標的としているmRNAの形を変えてしまう「RNAハッキング:(RNAh)」という技術の開発に取り組んでいます。今回の発表では希少疾患の一つである肺動脈性高血圧症のモデル動物に対するStaple核酸の治療効果やStaple核酸の化学的性質に関して発表しました。