本学科の環境ISO

材料・応用化学科化学系教育プログラムの環境ISOと一般的な環境ISO活動の違いを表にまとめました。(一般的なISO14001イメージはあくまでもイメージです)

化学系教育プログラムの環境ISOは、

「人材育成」

を目的としています。もちろん無駄は削減し、ゴミもできる限り減らします。しかし、無駄の削減やゴミの削減を頑張りすぎることで教育が滞っては本末転倒になってしまいます。したがって、無駄やゴミの削減を目標としていません。

環境活動といえば
・省エネをしよう!
・ゴミを分別、削減しよう!
・資源を再利用しよう!
・環境に悪いものは絶対に使いません!
・二酸化炭素の排出量を減らしましょう!
…というようなエコ活動のイメージが強いのではないでしょうか。

環境ISOと人材育成システムの関係性についてピンとこないかもしれません。

もちろん、エコ活動もとても大事です。ですが、私たちは、エコ活動をする発端となった原因に焦点を合わせ、研究開発をする化学者の意識改革を目指しました。

現在問題となっているDDTやフロンなどの環境汚染物質は、環境への影響を考えることなく機能だけを追い求めて開発されたものです。人類はその機能の恩恵を受けましたが、同時に製造工程やそれらの物質などは、環境に対して深刻なダメージをもたらしました。

このようなことを繰り返さないために、研究にあたって機能だけではなく、環境との調和と共生を考える研究者(人材)を育成しようと考え、ISO14001をカリキュラムに組み込みました。
つまり、本プログラムの環境ISOは、環境の負荷を考え、適切に化学物質を取り扱うことができ、環境に配慮した研究及び生産活動を実践できる化学者を育成するための人材育成システムとなったのです。