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井原研究室・高橋直己君が表彰されました!

井原研究室・勝田グループ・高橋直己君(修士1年生)が第37回九州分析化学若手の会 夏季セミナーにおいてポスター賞を受賞しました!

~高橋直己くんによるポスター内容の説明~

生命と遺伝子発現は密接な関係を築いています。遺伝子発現の解析として、アンチセンス法やsiRNA、CRISPR-Cas9が用いられています。しかし、これらにはoff target効果や細胞への導入など課題が多くあります。また、これらの技術は遺伝子を抑制する技術であり、遺伝子を直接増加させることができません。このような背景から、より簡便に行える遺伝子発現量調整技術を開発することが望まれています。

私たちはタンパク質翻訳反応を抑制することが知られているRNA G-quadruplex(RGq)構造に着目し、新規遺伝子発現技術を開発しています。我たちは標的RNAにRGqを形成させることで発現量の抑制、標的RNAに存在するRGqを不安定化させることで発現量の促進ができると考えました。この技術では、今まで簡便で有用な技術がなかった遺伝子増減を行うことができます。私たちが開発している新規遺伝子発現技術は分析や治療など多岐にわたって用いられると考えています。