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町田研究室・入倉百花 さんが表彰されました!

町田研究室・大山グループ・入倉百花さんが第128回触媒討論会で「学生ポスター賞」を受賞しました!

~入倉さんによる受賞内容の説明~

メタンを空気中の酸素で部分的に酸化するとメタノールやホルムアルデヒドを合成できますが、この反応は夢の反応といわれるように非常に難しいです。メタノールやホルムアルデヒドでは止まらず、より安定な二酸化炭素への完全酸化が進行してしまうからです。そのため、現在の工業プロセスでは、大量のエネルギーを投入してメタンを水と反応させて一酸化炭素と水素に変換した後、メタノールやホルムアルデヒドに変換されています。一方、冒頭のメタンの部分酸化は現行プロセスのような大きなエネルギーを必要としないので、この部分酸化反応を効率よく進める技術ができればエネルギーを大幅に削減することができます。そこで、私たちはメタン部分酸化を可能にする触媒材料の開発に取り組んでいます。今回の研究では、酸化イリジウムを触媒材料とし、これに他の金属を加えることにより、メタンの完全酸化を抑制し部分酸化の選択性を上げることができました。今後は触媒性能のさらなる向上を目指して材料開発を進め、同時に反応メカニズムの解明に取り組んでいきます。