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町田研究室・本田創太郎さんが表彰されました!

町田研究室・本田創太郎さんが第130回触媒討論会で「学生優秀ポスター発表賞」を受賞しました!

~本田さんによる受賞内容の説明~

研究題目「FeN4錯体触媒のFe-N結合距離と酸素還元反応性能の関係」

固体高分子形燃料電池は、水素エネルギーを高効率で電力に変換できるデバイスとして注目され、燃料電池車や家庭用発電システムなど実用化されています。 しかし、本格普及のためには電極に使用されている希少元素(白金)の量を、劇的に低減する必要があります。 そこで我々は白金を使用せずに安価な鉄の周囲に窒素、炭素を配位させた電極触媒の開発に取り組んできました。この鉄系触媒のグラフェン中に生成したFeN4構造が活性点として重要であると考えられています。我々は このような活性点構造に注目し、従来の十六員環鉄錯体よりもコンパクトな十四員環鉄錯体触媒を新たに開発してきました。本研究ではカーボン担持十四員環鉄錯体触媒に熱処理を施すことで触媒性能が向上しました。また、Fe活性点の局所構造を X 線吸収分光法を用いて解析したところ、Fe-N 結合距離が短い方が高い触媒性能を示すことが明らかになりました。今後は鉄錯体の構造をより細かく制御することによって、高い触媒活性の実現を目指します。