町田研究室・太田吏音さんが第32回キャラクタリゼーション講習会で「優秀ポスター発表賞」を受賞しました!
~太田さんによる受賞内容の説明~
研究題目「種々の雰囲気におけるRh系三元触媒の熱劣化挙動」
Rhは自動車触媒としての需要の増加と、根本的な供給不足により、ここ数年での価格が高騰しています。そのため、Rh使用量の節減や代替が求められており、そこで我々は、熱劣化したRh系三元触媒について、熱処理温度・時間依存性をもとに劣化機構を検討し、触媒活性向上の糸口を探求することに取り組んで参りました。本研究では、実車条件に近いガス雰囲気における耐久(SLR耐久)で最も顕著な劣化を示し、対照的に還元雰囲気における耐久では劣化が最も少ないことが分かりました。加えて、CO化学吸着によって求めたRh粒径が、TEMおよびXRDから求めたRh粒径に比べて大きい傾向を示し、これらの不一致はSLR耐久においてRh包埋(encapsulation)が顕著に起こっていることを示唆する結果が得られました。今後はRh系三元触媒の劣化抑制および活性向上の実現を目指します。